「愛車が綺麗に維持できると評判のコーティングだけど、なんだか種類が多くてわかりにくいなぁ…」
そんなお悩みを抱えてはいませんか?
カーコーティングも今ではワックスに代わる知名度の高さを誇るようになり、大手カー用品店でもコーティング剤が購入できるようになって久しくなります。
数千円の出費で気軽に試せるご自身の手によるコーティングから、プロの専門業者によるレベルの高いカーコーティングまで、かかる手間隙・費用も大きな差があります。
せっかくのカーコーティングで不満な結果にならないためにも、まずはあなたの愛車にもっとも合った方法・種類を選ぶことが大切です。
目次
カーコーティングのメリット・デメリット
「カーコーティング」が従来のカーワックスに代わる認知度の高さを誇るようになり、今ではガソリンスタンドなどでも提供されるようになりました。
多くの関連商品が出回るようになりましたが、実際にカーコーティングする意味を知っている方は少ないようです。
まずはカーコーティングをすることの意味とメリット・デメリットについて説明します。
カーコーティングのメリット
カーコーティングをする意味・メリットは様々ですが、以下のものが代表格として挙げられます。
- 愛車の塗装被膜を保護することで本来の美しさをいつまでも保つことができる
- 日光による色褪せや水垢などによる変色を防ぐことができる
- ボディへの汚れを抑えることでサビなどを予防できる
- 汚れが落としやすくケアが簡単になる
- 塗装本来の色艶を保つことで愛車自体の見た目が非常に良くなる
カーコーティングのデメリット
愛車を美しく保ち、車両価値を維持する上でも非常に有効なカーコーティングのデメリットは以下の通りです。
- 従来のカーワックスと比較して施工に手間隙がかかる
- カーワックスよりも簡単ではあるものの維持には定期的なメンテナンスが必要である
- コーティングの種類によっては高度な専門知識・技術が必要となる
上記の3つがデメリットに挙げられます。
しかし、出来上がりの質感・愛車の維持性の高さと比較すると十分見合ったものでもあり、それほどデメリットに感じない方も多いことでしょう。
さらに、時間を要すると言われている「ガラスコーティング」の場合でも、最近では24時間程度で完全に硬化するという工法も増えて、以前に比べ早く終わるようになってきました。
あなたに合ったコーティングを選択することにより、こうしたデメリットは限りなく少なく抑えることができます。
どのカーコーティングにするかは特性をよく確認してから決めると良いでしょう。
カーコーティングが「お得」なワケ
Keeperなどの有名ブランドの普及に伴い、今や全国チェーンの大手ガソリンスタンドでもカーコーティングを提供する店舗が増えてきました。
ガソリンスタンドやサービスショップでよく耳にするものの一つとして、「カーコーティングを行うと経済的にもお得ですよ」といったセールストークが挙げられます。
セールストークである以上「勧めるには裏があるよね?」と勘繰ってしまいたくなりますが、実は非常に理に適ったことなのです。
美観を保つ
カーコーティングを行うということは、大前提として「車の美観を保つ」ことです。
忙しい私たち現代社会人にとって、愛車の美観を保つのはなかなか難しいものがあります。
例えば、梅雨時に入るとあなたの愛車は毎日のように雨と湿気にさらされ、月極ガレージなどの屋外保管であっても少なからずボディに影響を受けることになります。
これが屋外保管の青空駐車であればなおさらで、雨による劣化や排気ガス・スモッグなどによってかなりの汚れを甘受せねばなりません。
車のボディの汚れというものは、汚れといった目に見えるものから酸性の雨によるサビの促進といった厄介なものも含まれるため、100%完璧なケアというものはプロでも困難を極めます。
カーコーティングはそんな雨・汚れ・サビといった美観を損なう外的要因をシャットアウトすることにより、車本来の塗装の美しさやボディ自体を守ることです。
手放す時に効果を発揮
愛車の美しさを保つということは、新車購入時の美観を最も理想的な形で守り、結果的に「非常に見た目がよいクルマ」という評価につながります。
見た目が良い、ということは手放す際の大きな武器となり、「綺麗に乗られてきたクルマだから買い手がつきやすい」、「買い手がつきやすい状態 = 高く買い取れる」という良い結果を呼び寄せることになります。
新車購入からスクラップ同然になるまで乗りつぶすのであれば話はまた別物となりますが、「カーコーティングを行うとお得」というのはリセールバリューの面でも実に的を射たものであることがよく分かります。
カーコーティングの最良のタイミングは?
最近では国内メーカーのディーラーでもカーコーティングが当たり前のように提供されるようになり、新車購入時に勧められるというケースも多くあります。
結論から先に言えば、カーコーティングは新車購入の後からでも行うことも可能ですが、理想的なタイミングは新車状態での施工です。
これはコーティングの施工前に丹念な下地処理を要する、という施工に起因するものです。
新車時にコーティングしないと?
公道を走らせて排気ガスやスモッグにさらされた車の場合、目に見えない粒子レベルでの汚れ・水分といったものがボディに付着します。
こうした汚れなどはコンパウンドなどを使用して丹念なケアを要するため、単純に下地処理にかかる費用と時間だけでも大きな負担となります。
また、しっかりとした技術力がない業者に任せた場合、この下地処理がおろそかになって仕上がりに難が出てしまうこともあるため、後にカーコーティングを行う際は大なり小なりのリスクが伴うことになります。
その点、新車であればメーカーから出荷されたばかりの申し分のないコンディションで施工することができる上、維持しやすい状態で愛車とのカーライフをスタートできます。
カーコーティングの種類による違いは?
愛車を美しく保つためのケア方法として、広く知られるようになったカーコーティング。
しかし、カーコーティングと一口に言っても様々な種類があり、初心者の方には何やら敷居が高いものです。
それなりの手間隙とコストをかけて施工するカーコーティング、その種類を理解してから選択することは今後の快適なカーライフに繋がります。
以下、現在普及している下記3つのカーコーティングの種類について解説します。
- ポリマーコーティング(樹脂系コーティング)
- ガラス系コーティング
- ガラスコーティング
コーティングの種類を比較
コーティングの種類 | ポリマーコーティング(樹脂系コーティング) | ガラス系コーティング | ガラスコーティング |
---|---|---|---|
施工所要期間 | 数時間~2日 | 数時間~3日 | 数日~10日 |
効果持続期間 | 3ヶ月程度 | 6ヶ月~1年強 | 3~10年以上(業者・コーティング剤により異なる) |
施工費用 | 数千円~3万円程度(業者によっては5万円程度も) | 数千円~10万円前後(業者に依頼した場合は5万円以上が基本) | 5~15万円(業者・車種によっては20万円以上になることも) |
主成分 | フッ素・テフロン・ポリマーなどの高分子化合物 | ガラス繊維+その他高分子化合物(多め) | 無機質ガラス+高分子化合物(微量) |
DIY難易度 | 低 | 中 | 高(事実上不可能)) |
コーティングの種類による長所・短所を比較
コーティングの種類 | ポリマーコーティング(樹脂系コーティング) | ガラス系コーティング | ガラスコーティング |
---|---|---|---|
長所 | ・カー用品店などでコーティング剤が調達可能・自分で施工(DIY)がしやすく、リーズナブル | ・ガラス質の美しい色艶と長い持続期間・ガラスコーティングに比べ安価 | ・仕上がり具合の美しさと持続性は最高(高性能・高品質) |
短所 | ・最も持続期間が短い ⇒ 最長数ヶ月程度・成分的に保護被膜が柔らかい ⇒ 傷などへの耐性は他に比べ低め | ・思ったような仕上がり具合とならないことも有・ポリマーコーティングより時間・費用がかかる | ・プロ業者に依頼するのが基本で施工費用は高め・10万円を超えるケースが多い |
【1】ポリマーコーティング(樹脂系コーティング)
油脂成分のカーワックスが一般的な車のケア方法であった1980年代、ワックスに代わる画期的なカーケア方法として世に出たのが、フッ素・テフロンなどのポリマーを成分とした「ポリマーコーティング」です。
「高分子化合物」と呼ばれる主成分を化学反応させることにより、ワックスに比べ強固で持続期間の長い保護被膜を作ることで大きな注目を集め、現在でもカーコーティングを代表する種類のひとつです。
従来のカーワックスに比べ、施工にかかる時間とコストがかかりはするものの、耐汚染・持続性の高さが大きな魅力です。
また、ワックスでは得られないキズなどに対する保護能力も若干あり、予算的にもリーズナブルに選べるのが私たちユーザーにとっては嬉しいポイントだと言えます。
ポリマーコーティング、ここに注意!
カーコーティングの種類の中でも比較的リーズナブルなポリマーコーティングですが、その一方で洗車によってコーティングが劣化しやすいという弱点が存在します。
洗車によって劣化することを考慮した際の持続効果はおおむね数ヶ月といったところで、専用トリートメントなどを使用しての定期的なメンテナンスを要するのがポリマーコーティングの弱点です。
ディーラーなどで新車購入される場合、そこまで悪質なところは殆どないものの、営業マンの知識不足でこのポリマーコーティングを勧められることもありますので要注意。
年単位の施工方法ではない
カーコーティングは確かに強固な保護力がウリのケア方法ですが、ポリマーコーティングは年単位のスパンでケア不要でいられる施工法ではありません。
リーズナブルに選択できる方法であることは確かですが、このポリマーコーティングを「3年間ノーケア保証です!」と言われて鵜呑みにしてしまうとトラブルの元になります。
【2】ガラス系コーティング
数あるカーコーティングの施工法の中で、費用・持続期間のバランスのよさで現在の主流となりつつあるのが、成分にガラス繊維を含んだ「ガラス系コーティング」です。
カーワックスやポリマーコーティングに比べ、ガラス繊維の持ち味である耐熱性・耐候性の高さが大きな特徴のひとつで、保護膜の強度やキズなどへの耐久性が高いのも大きな魅力となっております。
また、ポリマーコーティングとの相違点としては自然な艶と光沢が顕著に出てくるというものが挙げられ、その美しさと6ヶ月~1年前後という持続期間の長さが人気の理由だと言えます。
プロのコーティング業者や大手ガソリンスタンドによるカーコーティングは、こちらのガラスコーティングが主流となっており、洗車が楽に行えるということで着実に支持を伸ばしています。
ガラス系コーティング、ここに注意!
大手ガソリンスタンドや有名プロショップでも盛んに施工されているガラスコーティングは、保護被膜の強靭さと洗車などケア方法の簡単さが支持を受けている大きな理由ですが、ノーメンテで綺麗な状態が維持できるというのは誤りです。
ポリマーコーティングと比べるとメンテナンス間隔は長めではあるものの、定期的なメンテナンス・洗車が必要であることをしっかりと理解しておく必要があります。
現在ではカー用品店でもコーティング剤が販売されており、個人でガラスコーティングを行うことも可能となってはおりますが、正しく施工しないと十分な効果が発揮できず難易度が高めであることも確か。
また、コーティング剤の含有成分も千差万別であり、中には申し訳程度にしかガラス繊維が含まれていないコーティング剤もあるため、ケアテクニックと知識に自信のない方はプロにお任せした方が無難だと言えます。
【3】ガラスコーティング(ガラス繊維コーティング)
前述した「ガラス系コーティング」と混同されやすい名称ではあるのですが、現在流通しているコーティングの種類の中で最も高い効果・性能が得られるのが、ガラスの保護膜を作り上げる「ガラスコーティング」です。
ガラス系コーティングはガラス繊維以外にもフッ素・シリコンといった有機成分が含まれますが、ガラスコーティングは純然な無機質のガラス被膜を作ることができ、ガラスの持つ耐油・耐熱・耐紫外線といった各種耐性の高さが最大の特徴です。
また、キズなどからボディーを守る保護性にも優れており、数あるカーコーティングの種類の中でも文句なしに最高の結果が得られるとされております。
ガラスコーティング、ここに注意!
非常に高性能・高品質であることに定評があるガラスコーティングですが、こちらはガラス系コーティングとは大きく異なり、高い施工技術を持つプロの業者に依頼するのが大前提となっております。
従って施工費用もカーコーティングの中では最も高く、安くても10万円以上の出費を覚悟しておくことになることにご注意ください。
また、「ガラスコーティングは高い分ノーメンテナンスで維持できます」というセールストークを行っている業者もありますが、実際にはガラス被膜を維持することができる、という程度に留まるため、定期的な洗車は必須となります。
コーティング剤の種類によっては定期的なメンテナンスを要するケースも少なくないため、実際にコーティングを依頼する前の事前確認も忘れてはならない重要なポイントです。
カーコーティングとワックスの違い
カーコーティングは愛車の美観を保つ上で非常に有効な選択肢であることは確かですが、旧来のカーワックスもまだまだ多数の支持を受けているケア方法です。
小規模のガソリンスタンドなどではまだまだカーコーティングを行っていないところも多く、初心者の方にはどちらが良いのかよく分からない、という方も多いのではないでしょうか?
コーティングとワックス、共に愛車を美しく保つためのケア方法ではあるものの、両者には大きな違いが見られます。
カーワックスとカーコーティングの比較表
比較項目 | カーワックス | カーコーティング |
---|---|---|
成分 | 自然由来 | 科学由来 |
仕上り | 温かみがある | 金属的・機械的 |
持続期間 | 2週間 | 数ヶ月から数年 |
費用 | 数百円 ~ 数千円 | 5万円 ~ 10万円※ |
※プロに依頼した時
一番の違いは「成分」
カーコーティングとカーワックス、一番の相違点として挙げたいのはその「成分」です。
カーワックスは車のボディを油膜(被膜)で保護するため、カルナバ蝋などを始めとする油脂が主成分となっております。
その一方、カーコーティング剤はフッ素・ポリマーといった微粒子レベルの細やかな成分で構成されており、化学反応によって強固な保護を行うことを目的としています。
- 自然由来のものが大多数を占める ⇒ カーワックス
- 強固な維持性を目的とした化学由来のもの ⇒ コーティング
簡単にまとめると上記の通りとなります。両者は「材質」という根本的な部分が違うと解釈しておけば間違いはありません。
効果が全く違う
蝋などを主原料とするカーワックスの場合、仕上がり具合は自然的な色艶が生まれ、どちらかというと暖かみのある仕上がり具合が得られます。
それに対し、カーコーティングの場合は金属的・機械的な艶が生み出され、工業製品である自動車・バイクにはこちらの方がマッチしています。
人工的な色艶、自然的な色艶といった違いは人それぞれの好みによる部分も大きいため、どちらが良いかは他の要素も含めて判断した方がいいでしょう。
持続期間が異なる
カーワックスは油脂による保護方法であるため、高い耐水性こそあるものの雨などの天候に対する耐候性はそれほど高くはありません。
従って保護力をキープするためにはこまめな塗り直しが必要であり、2週間持てば長いほうだと言えます。
その反面、カーコーティングは化学反応によって微粒子レベルで成分同士を固着させるため、一度施工すれば数ヶ月から数年といった長いスパンで保護力をキープすることが可能となっております。
コーティング剤や施工法などによる違いはさておき、この保護力の持続期間の長さもコーティングとワックスの大きな相違点です。
費用に大きな差
自分の手によって施工するという前提となりますが、カーワックスが数百円から数千円レベルで行えることに対し、カーコーティングは数千円から数万円と費用面でかなり高くなります。
現在では全国チェーンのカー用品店でも販売されているカーコーティング剤があるものの、効果の長さに比例して費用は高くなるという解釈ができます。
また、専門的なプロの業者に依頼した場合、カーコーティングは5~10万円レベルとなることも珍しくなく、目的・予算に応じた選択をすることが必要だと言えます。
カーコーティング後のベストな洗車方法
「ワックス不要でいつまでも美しく愛車を保てる」と評判のカーコーティングですが、全てのコーティングが水洗いだけでOK、というのは誤りです。
無機質ガラスの被膜を作るガラスコーティングであればほぼ水洗いだけで事足りますが、ポリマーコーティングヤガラス系コーティングは「コーティングによってワックスなどよりも汚れが落としやすい」というのが事実です。
そのため、長時間放置された汚れなどは水洗いだけでは不十分で、場合によってはカーシャンプーなどを使用することも必要です。
カーコーティングは愛車のボディーを美しく保つ強い味方であることは確かですが、「洗車にかかる労力・手間隙が少なくて済む事」がカーコーティングの本質なので適度なケアが必要です。
コーティングした車以外の自分で車を手洗い、洗車機にかける、プロに頼むなどの洗車方法ついては「初心者向け失敗しない洗車の仕方@傷を避けたい方のカーケアテクニック – 手洗い、洗車機、プロ洗い」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
ガラスコーティングをした車は普通に洗車していいの?
現在のカーコーティングの中でもっとも高性能を誇るガラスコーティングは、キズのつきにくさでも定評がある最高のコーティング方法です。
いくらキズに強いガラスコーティングでも限度というものはあり、力任せにブラシでごしごし擦ったりすることは厳禁。
自動洗車機も硬質なブラシのものはNGで、せっかく作り上げたガラス被膜を台無しにしてしまう危険性が高いと言えます。
しかし自動洗車機自体がNGというわけではなく、柔らかいブラシ素材(布やスポンジなど)の自動洗車機であれば自動洗車機を利用しても大きな問題はありません。
理想はたっぷりの水を使用しての手洗いですが、手早く急ぎで洗い上げてしまいたいという方は、柔らかいブラシを使用した自動洗車機を使えるというのは大きなメリットだと言えます。
ただし、洗車後の拭き上げ作業はそれなりの心得が必要で、拭き上げクロスやセーム皮などを大きく広げ、単一方向へ優しく滑らせるようにして拭き上げるのがコツです。
これを怠ってしまうと、過度の負荷によってガラス被膜に複雑なキズが走ってしまう原因となってしまうので、洗車の仕上げにも十分な心配りを忘れないよう心がけましょう。
カーコーティング後の洗車、上手な方法を知りたい!
せっかく手間隙をかけてカーコーティングを行ったとしても、洗車せずに汚しっぱなしでは宝の持ち腐れというもの。
大切な愛車を美しく保つには、「洗車」というあなたの手によるケアは決しておろそかにしてはいけないものです。
カーコーティング後の車を上手に洗いたいのであれば、以下の手順で行いましょう。
【カーコーティングの洗車その1】たっぷりの○○で
カーコーティングをしていない車にも言えることですが、洗車を行う上で重要なのは「たっぷりの水でしっかりと汚れを浮かすこと」です。
そのためには車全体をしっかりと水で濡らすことが肝要で、特に自動洗車機にかける際には埃などを落とし切るためにも惜しみなく水を使うとよいでしょう。
この時の水量が不十分であった場合、目に見えない細かい埃や鉄粉などがブラシと合わさってキズを作る原因となってしまいます。
セルフ洗車場などを利用して水量に不安がある場合は、別途スプレー式洗車機(ウォーターガン)などを併用しながら十分な水量を確保し、丹念に汚れ・埃を浮かせて行いましょう。
【カーコーティングの洗車その1】洗う際は優しく力をかけない
洗車前にたっぷりの水でボディを洗い流した後は、柔らかめのスポンジを使用して優しく表面を撫でるように洗っていくのがカーコーティング後の洗車のコツです。
特に洗う際のスポンジはギュッと絞ったりせず、十分な水を含んだ状態(目安としては掴むと水で手がびしょびしょになる程度)で力を入れず表面をなでる程度で済ませるのがポイント。
思いっきりスポンジを絞ってしまった場合、柔らかいスポンジであっても多少の摩擦力が表面に出てしまうため、被膜を傷つけないためにも焦らず優しく洗っていくのが肝要です。
自動洗車機ならばノーブラシ式洗車機を選ぶのが基本ですが、汚れがひどい場合などは途中で運転を一時停止できるタイプのものを選び、気になる箇所を別途手作業で洗うことをおすすめいたします。
【カーコーティングの洗車その1】洗車の仕上げは丹念な○○が決め手
愛車の汚れをしっかりと落とした後は、洗車の仕上げの「拭き上げ作業」で締めくくりとなります。
最近の自動洗車機は機能が充実しており、簡易タイプのものでも風によって水分を吹き飛ばす「ブロー機能」が搭載されているケースも多いのですが、ドアの隙間などに残った水分が新たな汚れを生むことも少なくありません。
そのため、最後の仕上げとなる拭き上げ作業もご自身の手でしっかりと行い、愛車の美しさをキープするといいでしょう。
拭き上げ作業のポイントは、吸水性に優れたマイクロファイバータオル・セーム皮といった専用のものを用意した上で、目一杯に広げた形でそのまま動かさず水分を含ませます。
そしてゴシゴシと動かすことなくサッと単一方向に動かしてボディから離し、ギュッと水分を絞りきってから再度同じように繰り返し、完全に水分が無くなるまで続けます。
これらの作業手順を遵守することにより、多大な手間隙・費用をかけて手に入れたコーティング被膜を損なうことなく洗車できます。
カーコーティングする前は洗車するべき?
カーコーティングをする前は、下地処理の一環としてボディを綺麗にすることが第一条件となりますが、洗車をするのは下記のようにケースバイケースです。
- コーティング剤を購入して自分で行う ⇒ 丹念な洗車は必須
- プロにコーティングを任せる ⇒ 洗車せずにそのままお任せした方が無難
特に自動洗車機は手早く洗車を行うことができる便利なものですが、細かい箇所に汚れが残ったままであったり、コーティング施工前の汚れ・埃の除去と言う面では不十分な点が多々あります。
プロの業者にカーコーティングを依頼した場合、下地処理のための洗浄費用といった追加費用がかかるものの、「プロの手によるお墨付き(保証)」という大きな恩恵も得られます。
わずかな出費を節約したばかりに、せっかくの高いコーティング費用を台無しにしてしまうリスクを抱えることになります。
コーティング施工後の仕上がりでがっかりしないためにも、自分のカーコーティングプランに合った形で洗車するか否かを決めると良いでしょう。
おわりに
カーコーティングの施工により、いつも美しい愛車と共に過ごせることに加え、リセールバリューの高さといった様々な恩恵を得ることができます。
しかし、カーコーティングは様々な種類が存在し、仕上がりの美しさや持続期間にも大きな差あるので、よく確認して自分にあったものを選んでみてください。